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TENTは膜を使ったバッグ
膜とはテント生地であり、膜構造物の日本の厳しい建築基準法の中で構造、材料としての評価を受け、認定を得た「建築物」に使われる素材です。
材質は主に人工繊維であり、ガラス繊維・ポリエステル繊維膜などさまざまな種類が使われ、ただしこれらの材料単独では紫外線などにより劣化が生じる為、特に耐候性を重視してポリ塩化ビニル樹脂を繊維全体にコーティングを用いります。
その他の性能として耐水(防水)性・耐火性など、透光性の材料を用いる場合は、紫外線のカットなどを考慮する必要あり、この様々な要求を織り込んだ国産素材で重布産業として東レ、TEIJIN、kuraray等が製造している素材こそが「膜」です。
バッグ本体は防水素材が基本ベースとしてあり、膜以外にも装飾テント素材のオーニングに使われる日除けやトラック荷台に使われるエステル帆布、遊具に使われるターポリン等も取り入れております。
雑談ではありますがこの国産膜素材作りは世界からみてもハードマテリアルいわれ、膜構造物のパイオニアとして世界でも有数の技術を持ち合わせるのが繊維大国日本の最先端技術とも言えます。
高周波ウェルダーによるバッグ形成
主にPVC素材を溶着させる技術、電気を流し生地やメディアを、内部から溶かして、プレスして圧をかけ、一体化、溶着する方式をいいます。
たとえて言うなら電子レンジの中のように、素材を中から溶かしてくっつけるようなニュアンス。
様々な高周波ウェルダーがあり、文房具用、木材用、食材用、鉄鋼用などありますが、
弊社素材に適した機械を使用し、両面防水の生地を縫製ではなく、溶着することで生地のつなぎ目を無くして耐水(防水)性能を向上させ、縫製による脆弱性を改善しています。
ナイロンベルト
ナイロン糸を織物にしたのがナイロンベルト、この糸は引張強力、伸度、耐光性に優れています。
後染が可能で染色堅牢度でもほぼ色落ちしないナイロンは、幅広い色に対応できるため指定色での染色に向いていて、弊社ではその特性を最大限活用しております。
素材の力
大前提で丈夫なバッグ作りを目指してており、経年劣化には逆らえませんが厳選した資材を選び抜きました。
ファスナー類は全てYKK、細部まで拘った金具のナスカンやDカンはATSメッキ、ブランドタグの牛革は国産、素押し及び箔押しにて対応。
ほぼ全てが日本製品ではありますが、バッグパック等に使用しているプラスチック素材の金具に関しては一部デザイン性や耐久性を考慮して台湾製が優れており取り入れております。
TENTはこう作られます
- 断裁及び裁断
それぞれバッグのパーツごとに油圧クリッカーにて断裁、他はレーザー加工されたステンレス板を添わして手裁断します。
- 部分溶着
色の配置やデザイン性を決めて、バッグ本体生地の切り返し等を溶着します。
- 形成前縫製
ベルト→革タグ→外ポケットファスナーの順にコンピュターミシンにて縫製をおこないます。
自動であっても細かな調整が必要になる熟練作業になります。
- 形成溶着
両サイドとマチ(底)部分の溶着。
部分溶着と違い生地が重なり電圧が不安定になる為、慎重に形成していきます。
- 形成後縫製
2WAY用のDカンをコンピュターミシンにて縫製後、筒状の本体に吊り下げポケット等の部品を差し込み、仕上げのフチ縫いをします。
全てここからは手作業になりますので、この際に商品チェックも同時におこなわれます。
- 最終チェック
全ての工程を終えた後に、縫製箇所の糸処理やキズチェックをおこない、自分達で作ったアイテムだからこそ出来る細かな検品をします。
- 完成
ひとつひとつ丁寧に作ってお届けしています。